「5Tech」の中身は、以下の通り。まず「AccounTech」。ここでは会計事務所を起源とした会計ソフトブランドとして、会計データサイエンスに取り組み、テクノロジーで会計の価値を変えることに挑戦する。「AgriTech」は、10万件以上の農業会計データの分析によって、農業ビジネスの発展に役立つ情報を発信。国内だけでなくベトナムでもスマート農業の導入を支援する。「AreaTech」は、1000社超の顧問先に対して税務・経営・労務・ITのノウハウで課題を解決し、個人の相続税の手続きをDX(デジタルトランスフォーメーション)で積極的に支援する。「RetailTech」は、創業以来のPOSソリューション・決済サービスの実績と培ったノウハウを強みに、流通小売業に関わる全ての人々の未来づくりに挑戦する。そして「FinTech」は、全国のフリーランスをFintechとデータサイエンスの力でサポートするプラットフォーマーだ。
時代の変化の中心に
球を投げる
東京本社では部署の垣根を越えたフリーアドレスを採用。毎朝くじ引きで席を決める(写真右)
ソリマチグループの創業理念には、「人のできない事をやろう」「人のやらない事をやろう」「世の中の為になる事をやろう」という文言がある。ソリマチの強みは、世の中の変化に柔軟かつ迅速に対応し、最新テクノロジーを駆使して顧客に貢献することにある。
「当社は、時代の変化の中心に球を投げることを心掛けています。今、注力しているのは、生成AIの導入です。現在、ソフトバンクと連携してeラーニングで生成AIの使い方を全社員が学んでおり、社内作業の効率化や生産性の向上はもちろん、生成AIを軸に新たなビジネスの創出にもチャレンジしようとしています」と語る反町社長。
オフィスも東京・五反田から国内外の情報が集まる大手町に移転し、働く環境を整えた。若手社員を早くから最前線に投入し、各領域でスキルを磨かせるのもソリマチの特徴だ。その若手を中心に、フリーランスを応援するため、インボイス制度に対応する「スマホインボイスFinFin」をリリースした。フリーランス人口は働き方の変化に伴い、ここ数年増え続けている。いうなれば、日本の社会的基盤を支える試みでもある。
「目指しているのは“ファーストペンギン・カンパニー”。時代の変化や状況を見極めながら、最初に氷海の中に飛び込んでいく勇気のある存在になりたいと考えています」(反町社長)