省施工により2024年問題にも対応
解体・復旧工事要らずで地球環境にも優しい
竹内 実際に「withCUBE」を利用されて良かった点、雇用促進や従業員定着率向上に関する効果についてはいかがですか。
荒木 汚れにくい素材や設計を工夫されているのだと思うのですが、設置から4年を経ても新品同様に清潔かつ快適で、においが気にならないのもうれしいです。オプションサービスで月1回の定期メンテナンスをお願いしていることもあり、いつでも気持ち良く使えるのは、働く者にとって安心感につながっています。
「コロナ禍でも、トイレでリラックスでき安心して働くことができました」と荒木グループリーダー
池田 当初の狙い通り、従業員の定着率には大きく貢献してくれたと考えています。実は、当センターを稼働した20年5月はコロナ禍が本格化した時期で、本社メンバーの多くが在宅勤務にシフトする一方、物流センターで働く従業員は出勤せざるを得ない状況でした。しかも、在宅勤務用に法人用スマートフォンを導入する顧客企業が増加し、休めない状況が続きました。
正直、離職率が高くなることも覚悟していましたが、多くの方が仕事を継続してくださって、顧客企業の在宅勤務の環境整備など、DX（デジタルトランスフォーメーション）の促進にも貢献することができました。
荒木 そうですね。ソーシャルディスタンスにも気を配りながら忙しく働く中、「withCUBE」のトイレがあったことはありがたかったです。清潔で、個室内で手洗いまでが完結でき、プライバシーが確保できる存在でした。
衛生面が気になる時期にあって、個室内の洗面台でうがいをしたり、歯磨きをしたり、時には気分をリフレッシュしたりと、「withCUBE」に助けられた従業員は多いと思います。
竹内 トイレが、働く従業員の心の支えにもなったわけですね。
近年、外部環境が大きく変容する時代にあって、人員計画や職場環境の見直しを行うケースも増えています。その観点から、トイレ数の増減や移動が簡単にできることは大きなメリットですし、短工期・省施工が実現するという点で、2024年問題への対応を迫られる施工会社サイドの負担軽減にもつながりますね。解体・復旧工事要らずなので地球環境への配慮という点でも、まさに時代の要請に応えるソリューションではないでしょうか。
飯野 「造る」から「置く」、そして「動かす」という新しいトイレの概念を、「withCUBE」で体感いただければと考えています。
「withCUBEはさまざまな社会課題解決に役立つトイレソリューションです」と飯野リーダー
「造る」「置く」「動かす」という新しい概念のトイレ「withCUBE」
竹内 今後、ソフトバンクで構想する、トイレ仕様のプランはありますか。
池田 法改正により、男性用・女性用に区別せず、プライバシーが確保される「独立個室型」のトイレの設置が法令に位置付けられましたが、どこにどう設置するのが適切なのか。多くの企業にとって対応が難しい課題ではないでしょうか。
飯野 「withCUBE」であれば、完全個室トイレのため男女で区別をせず、また男女比に合わせてトイレの運用も変更ができるという特長があります。
竹内 トイレ空間のトータルプロデュースを求めるような社会的ニーズも高まっていきそうですね。
池田 そうですね。ソフトバンクとしても、今後も環境の変容に感度高く対応し、トイレを含め職場環境の整備を進めていきたいと考えています。
竹内 会社の経営者の方など、職場環境の改善について考えていらっしゃる方は、ぜひトイレにも着目していただきたいですね。
飯野 実際に働く従業員の方に職場トイレについてどう思っているかを聞いていただきたいと思います。「男女兼用のトイレで、女性社員は抵抗を感じている」「和式トイレで使いにくい」「掃除がしにくい、汚れが取れない」など、現状の従業員の困り事を把握することは、理想的なトイレ空間の実現をかなえるヒントになります。それを踏まえてまずは弊社にご相談をいただければと思います。ご希望や思いを丁寧にヒアリングさせていただき、トイレ改修の最適な解決策をご提案させていただきます。
竹内 今回、さまざまなお話を伺って、いかに多様性を網羅し配慮していくかを社会全体で考え、取り組む重要性を強く感じました。トイレソリューションはその課題解決の大きな力になりますね。本日はありがとうございました。
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