多彩なキャリア支援を通して、社会に貢献する人材を育てていきたい

豊富なキャリア支援で
学生たちをバックアップ

 立教大学では、多彩なキャリア支援プログラムを展開している。例えば、就業体験型プログラム「Rikkyo My Career Gate」は24年度より新規に実施したプログラムで、学部2年次生を対象に、大学と企業・団体などの実習先が連携し、「ホンモノの就業体験」を通して学生の自立に向けた主体的な学びを促進できるよう、協働しながら創り上げた。

 実習生の選考(マッチング)は、キャリアセンターが実施。実習生には事前・事後研修や日報、報告書の提出を課すなど、きめ細かいサポートを行うことで、大学で学ぶことと働くことの関連性を理解し、広く深くキャリア形成につなげられるよう指導する。

 年5回行われる「RIKKYO卒業生訪問会」は、年間約100人の卒業生が協力。

「業界企業研究SPECIAL TALK」では大手企業が立教生のためだけに登壇する。例えば「IT・情報通信業界のシゴト」がテーマの回ではNTTドコモ・Google・日本IBMが参加するなど、24年度は5テーマ16社の協力の下で行われた。また、1・2年次生限定の企業訪問プログラム「スタディツアー」では実際に企業を訪問し、低年次から働くイメージを醸成する。

 立教大学では、こうしたさまざまな機会を提供し、学生たちが多くの経験や多様な価値観に触れることで、「学ぶ力」や「考える力」を身に付けていくことをバックアップしている。

 小川代表は「立教らしさとは、協調性を大切にしながら自分のスキルを生かして社会に貢献できること」と話す。タイミーにも毎年、立教生からの応募がある。企業の要所で重要な役割を果たしている立教生は多く、社会に出てからのネットワークは役立っているという。就職ではなく起業という選択をした小川代表。「多彩なキャリア支援を通して、これからも小川さんのようなスタートアップというかたちで社会で活躍する人材も育てていきたい」と首藤教授は思いを新たにしている。