より良い未来につながる
創造的な教育をサポート

 DISの社風を最もよく表現するキーワードが「変化」だ。社訓にも「走りつつ考えよう」「変化を楽しもう」など、エネルギッシュな言葉が並ぶ。

「テクノロジーでいかに人間をサポートするか──という仕事の本質は創業以来変わりませんが、常に先進テクノロジーを取り入れながら商材と業務領域を広げて社会の変化を後押ししてきました。技術が進化し続ける限り、私たちの成長も止まることはありません」と松本裕之社長は語る。

変化を楽しみ、加速する!国内トップクラスのIT専門商社DISが主催するICTの総合展示会「DISわぁるど」。デジタルを通じた地方創生につなげようと、毎年場所を変えて開催されている

 例えば、同社がサポートするDX(デジタルトランスフォーメーション)で、今、大きく変化しているのが教育の現場だ。

 文部科学省の主導で19年に始まった教育DX「GIGAスクール構想」では、全国各地の学校へのパソコンやタブレットなどの端末の導入はもちろん、ソフトやシステムの導入支援も多数手掛けてきた。さらに近年では、科学、技術、工学、アート、数学などの分野を横断した創造的教育「STEAM(スティーム)教育」の振興にも力を入れる。インテルが進める実証研究のパートナー企業として、AIや3Dプリンターなどを高度に活用する教育環境づくりや運営支援に取り組んでいるのだ。

「テクノロジーと教育が融合することで、子どもたちが創造的になる様子を目の当たりにして、とてもワクワクしています。彼らが成長した未来の日本から、世界を変えるイノベーションが生まれてくるのが楽しみです」と松本社長は目を細める。

大幅待遇アップで
公私共に充実を

 DISでは、長く安心して働ける環境づくりを目指し、社内改革も進む。25年度から初任給を含めた全社員の基本給を一律5万円引き上げるという思い切った待遇改善を決定したほか、子育て支援として配偶者と子どもの家族手当についても1人につき月2万円に増額された。独身寮の月額使用料1・5万円や社宅補助65%に加え、持ち家の購入時には毎月のローン返済額の50%を10年にわたって支給するという手厚い補助もあり、マイホームを購入する社員が大幅に増えているという。公私共に充実した生活が送れるよう、「キャリアプランシート」を毎年更新しながら、どこで暮らし、どこで家族を持ちたいかという希望を踏まえ、きめ細かい配慮の下に配属が決定される。

「地域密着型ビジネスを全国展開しているので転勤はありますが、社員の負担を最小化し、ライフイベントと調和させるためのルール作りを進めています」と松本社長。「もともと若い仲間が集まって成長してきた会社です。規模が大きくなっても、力を合わせて会社を良くしていこうというDNAは継承したい。これからも、変化を楽しみながら、進化し続けたいと思っています」。