――他にも、社内共創を促すためのいろいろな仕掛けや工夫を盛り込んでいるそうですね。

佐々木 はい。例えば、中央に水盤を設けた木製の丸テーブル(写真③)もその一つです。

2025年のオフィスのトレンドは? 人材確保と育成につながるワークプレイスが潮流に写真③ 「水盤テーブル」は、水の流れる音に癒やされつつ、落ち着いて集中作業を行うのにも適している

 小石を敷き詰め、小さな木を植えた水盤は、せせらぎのように絶えず水が流れるので、耳に心地よく、リラクゼーション効果があります。癒やしの雰囲気に引き付けられて人が自然に集まってくるので、普段あまり接することのない社員同士の交流が生まれるのではないかと期待しています。

 いちごの植物工場「City Farming with OKAMURA」(写真④)も交流を促すための仕掛けです。

 オフィス内でいちごを育てているというだけでも社員の気持ちが和みますし、日々収穫したいちごを社員同士で分け合うことで交流も深まります。

2025年のオフィスのトレンドは? 人材確保と育成につながるワークプレイスが潮流に写真④ 「City Farming with OKAMURA」では年間を通して毎日いちごが収穫できる

森田 ベテラン社員が若い社員と接点を持つ場としても、これらの仕掛けは有効だと思います。仕事の枠を超えたコミュニケーションができますからね。エコや心の癒やしを大切にする若者の価値観に触れることで、自然と「アンラーニング」の機会が得られるのではないでしょうか。

部門内の交流を促す「BUSHITSU」を設ける

――ところで「CO-Dō LABO」には、部門間だけでなく、部門内の交流を促す仕掛けも盛り込まれているとのことです。

佐々木 オフィス環境事業本部のスペース内に、「BUSHITSU」(写真⑤)という複数の小部屋を設けています。その名の通り、学校の部室のようにチームメンバーが集まってコミュニケーションができる空間です。

 同様に、物流システム事業本部のスペース内にも「PlayfulRoom」という「BUSHITSU」を設けており、1on1ミーティングなどに利用されることも多いようですね。

2025年のオフィスのトレンドは? 人材確保と育成につながるワークプレイスが潮流に写真⑤ 「BUSHITSU」はフリーアドレスが基本のオフィスにおいてチームのよりどころになる

――多くの経営者が求める「部門を超えたコミュニケーション」や、部門内の連携を促す仕掛けがいろいろと凝らされていることがよく分かりました。

佐々木 「CO-Dō LABO」は「社内共創」をテーマにしたラボオフィスですが、オカムラは他にも「チームビルディング」や「ウェルビーイング」など、異なるテーマを掲げたラボオフィスを首都圏5カ所に展開しています。ご興味があれば見学もできますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

森田 見学された経営者の方からは、「働く空間を変えれば人材を確保しやすくなるという発想は、とても新鮮だった」といった声も頂いています。ぜひ実際に見て、人材確保や、若者の価値観との擦り合わせといった課題解決のヒントを探っていただければ幸いです。

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●問い合わせ先
株式会社オカムラ
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