【何がスゴイの?】
グローバルニッチトップ企業として売上高を伸ばす
同社の産業用プリンタはグローバル展開され、世界で売上高を伸ばしている。中でも、「SG」市場向けの大判インクジェットプリンタ(24~64インチ)と、「IP」市場向けのデスクトップUVフラットベッド(A3~A2判)は世界でトップクラスのシェアを誇る。まさにグローバルニッチトップ企業だ。
売れる製品が多いのは、製品開発に力を入れているから。同社は売上高の7~8%を開発費用に充てており、開発人員は社員の3割にも上る。
産業用プリンタは、素材ごとに専用のインクや機構、プリンタ本体などを開発しなければならないので非常に手間がかかる。同社は敢えてその難題と向き合い、さまざまな素材に印刷できるプリンタを1つずつ開発。これが他社には真似のできない強みとなり成長を支えている。
多様な市場に供給するため、製品リリースの頻度は年7~8回と高く、これも売上高を伸ばす力となっている。しかも、紙以外のものに印刷する産業用プリンタは、1つひとつの市場が大きくないため大手メーカーが参入しにくい。この参入障壁の高さも、同社にとって有利な環境だ。紙出力用のプリンタ市場は縮小傾向にあるが、紙以外を土俵とする同社は、ペーパーレス化の風潮とは無縁である。
【新技術:ネオクロマト・プロセス】
印刷済みの布を脱色し、再印刷を可能にする技術を開発! ミマキエンジニアリングは、サステナビリティ活動にも力を入れている。その一環として、印刷済みの布から染料を脱色し、再印刷を可能とする「ネオクロマト・プロセス」という技術を開発。まだトライアル中ではあるものの、池袋ロフトにて店舗装飾用タペストリーが使用された。
印刷済みの布を脱色し、再印刷を可能にする技術を開発! ミマキエンジニアリングは、サステナビリティ活動にも力を入れている。その一環として、印刷済みの布から染料を脱色し、再印刷を可能とする「ネオクロマト・プロセス」という技術を開発。まだトライアル中ではあるものの、池袋ロフトにて店舗装飾用タペストリーが使用された。