【将来性は?】
既存市場には拡大余地がある、新市場の開拓も!

 25年3月期の業績は、売上高が4期連続、営業利益は2期連続で過去最高を達成する見通しだ。同社は中長期成長戦略「Mimaki V10」で、26年3月期に営業利益率10%を達成するという目標を掲げていたが、これも1年前倒しで実現可能となりそうだ。

 受注が着実に伸びていることが業績好調の理由。1つひとつの販売市場は紙に比べて大きくはないが、そのパイは年々拡大し続けている。

 例えば「TA」市場では、産業用プリンタで柄を印刷している衣料品の割合はわずか5~10%。それ以外は従来製法で柄を染めている。ファッションの供給が大量生産、大量消費から、地球にやさしい多品種少量生産へとシフトしている中、同社が製造する産業用プリンタの需要も拡大すると見込む。

“水と空気以外なら何にでもプリントできる”。その強みを最大限発揮できる市場を今後も開拓し続けていく。

【株主還元】
1株当たり32.5円を予定、実現すれば4期連続増配に!
 ミマキエンジニアリングは、業績の成長に見合った成果の配分を、安定的かつ継続的に行っていくことを株主還元方針としている。25年3月期は、中間連結業績が予想を上回ったことから、中間配当を1株当たり17.5円に引上げた。年間1株当たり32.5円となる予定で、実現すれば4期連続増配となる。

【トップインタビュー】
「ぶどうの房」経営によって、持続的な成長を目指します

【IRレポート/ミマキエンジニアリング】紙“以外”へ印刷する産業用プリンタに特化! 4期連続増配予定のプリンタメーカー紙以外に関してはむしろこれからが大きなチャンスですと語る池田和明社長

 ミマキエンジニアリングは、小さな市場をいくつも発見し、それぞれに合った産業用プリンタを提供する「ぶどうの房」経営を実践しています。

 紙出力用プリンタの市場がメロンだとすれば、われわれは小さなぶどうの粒(市場)をたくさん集め、大きな房にすることで持続的な成長を目指しているのです。1つひとつの粒が小さいので大手メーカーは参入しづらい。そこが大きなメリットであり、あらゆる市場ニーズに応えられる当社の存在価値が際立つ所以だと思っています。

 プリンタというと縮小傾向と思われるかもしれませんが、紙以外に関してはむしろこれからが大きなチャンスです。当社の今後の成長にご注目ください。

●問い合わせ先
株式会社ミマキエンジニアリング
〒389-0512 長野県東御市滋野乙2182番地3
TEL:0268-64-2281
https://ir.mimaki.com/