経営者、管理者、担当者の各レベルで業務をチャート化

 革新活動を進めるには、組織三者(経営、管理、担当)が同一目線で、同一活動、同一成果を目指し、活動を共有化できることが大切だ。HIT法が提供する各チャートは、まさに組織全体で共有できる道標となるものだ。

 HIT法では各担当者が、自らの業務を分解し、モノと情報の流れをストレートチャート(略称:Sチャート)に表す。業務の処理手順を専用ソフトに入力していくだけで自動的にチャートが作成されるので、専門的なスキルがなくてもできる作業だ。

 そのSチャートを連結して、自部署の業務の発生から完了までをもう一回り大きくすることで、トータルで把握できるブロックチャート(略称:Bチャート)ができる。これは管理者層がより大きな視点から業務を把握するためのもの。縦・横断業務を可視化することで、BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)を実施でき、全体最適化を実現するために、短期間で効果を発揮する。

 さらにBチャートをマネジメントサイクル(P.D.C.A)の機能別にMチャート(経営者用俯瞰図)化して、業務をよりマクロな視点から把握することが可能となる。Mチャートは、経営者層が革新活動の状況を現場と共有化するためのものでもある。

 これらの組織三図があることで、組織の業務内容や情報処理の流れ、業務のつながり、必要な工数などがひと目でわかる状態になる。この組織三図が課題解決のベースになる。