「失われた20年」がようやく終わりを迎えつつある――。アベノミクス効果か日本の景気に明るい兆しが見え始め、さらには2020年東京五輪決定という嬉しいニュースも飛び込んできた。長い間閉塞感に覆われ、グローバル化のなかで逆境に置かれてきた日本人が再び自信を取り戻すときが来たのだ。いまこそ失敗を恐れず世界に挑戦する人材が求められている。とくに未来を担う若者たちの挑戦は不可欠だ。

未来のグローバル・リーダーを
輩出するために

 アメリカン・エキスプレスとダイヤモンド社は、未来のグローバル・リーダーを輩出すべく、2010年から毎年、次世代リーダー育成プロジェクト『世界を変える100人になろう!』を実施している。4年目を迎える今年は、一週間のビジネス・サマースクールを開講。日本全国から大学生が集結し、世界でアクションを起こす人材になるために必要なマインドセットやスキル、リテラシーを学んだ。 

日本全国から集結した大学生、大学院生たち。会場は若者たちの熱気でいっぱい。

 カリキュラムは多様だ。アメリカン・エキスプレスの英語トレーナーチームによる「根性英語講座」に加え、人材トレーナーのエリザベス・ハンドーヴァ―氏によるゲーム感覚のワークショップ「ダイバーシティ講座」。京都大学の瀧本哲史准教授による「ディベート講座」では、スピード感溢れる思考トレーニングが行なわれた。

(左から)栗城史多氏、土井香苗氏、徳重徹氏

 また、国境を越えて活躍するビジネス・パーソンやアスリートによる「パネルディスカッション講座」も開設。登山家の栗城史多氏、国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗氏、電動バイクメーカーであるテラモーターズ社長の徳重徹氏と、多彩なキャラクターが自身のリアルなエピソードを交えながら、世界へ一歩踏み出すことの大切さを語った。その話を真剣に聞き入る受講生たち。自分がいま何をすべきかなど、たくさんの質問が飛び交った。