できれば年内に
OSの入れ替えを
――消費税増税が決定した今では、財務会計システムのバージョンアップも必要です。それも考えると入れ替えのタイミングはいつ頃がリミットになるのでしょうか。
青木 少しでも早いほうがいいでしょう。OSの入れ替えは今年になって本格的に動き出しており、当社の調査では、2年前に約70%あったWindows XPの利用率は、現在約25%にまで下がってきています。ただ、未着手のお客さまが一気に入れ替えすると、大きな波ができてしまいます。すでに問い合わせ件数は急増しています。
これからの時期は、年末調整や確定申告、そして消費税対応など、税務のイベントが目白押しです。そこにOSの入れ替えのピークが重なると、相談件数が一気に増えて、コールセンターがつながりにくくなるということも起こりえます。
財務会計システムは増税のタイミングで入れ替えないといけないのでは、という誤解をしている方もいますが、ソフトウエアは早めに新しいバージョンにしておけば、取引日付に応じて税率を自動判定いたします。OSと一緒のタイミングでバージョンアップするのがお勧めです。日本は春に新しいことが集中します。入学式直前にランドセルを買おうとしても、在庫はありません。それと同じで、早めに手を打っておくことが必要です。できれば年内に済ませておいていただきたいですね。
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井村 当社が8月に実施したユーザーへの調査でも、全体として52%がOSの移行中で、時期が決まっていないというユーザーが26%いました(図)。当社では、PCそのものの入れ替えだけでなく、OSだけの入れ替えや仮想デスクトップへの移行といった移行メニューも用意しています。コストの問題もあるとは思いますが、重要なビジネスのインフラですから、早めに進めていただきたいですね。
青木 弥生製品をご利用いただいているユーザーには、移行のためのガイドブックを配布しています。移行の手順やパターンがまとめてありますから、是非参考にしてください。最新のソフトウエアを安心して使うためには、OSの刷新は必須です。
――何か問題が起きてからでは遅いということですね。本日はありがとうございました。