Q2 最近、よく耳にする「プレミアムエコノミー」とは
エコノミークラスとどう違うのでしょうか。
そのメリットとは?

A2 ビジネスとエコノミーの間に生まれた第4のクラス。座席幅や間隔の拡大、軽食やドリンクのサービスなど、各社さまざまな対応をしている。

 1992年に英国のヴァージン アトランティック航空が初めて導入したプレミアムエコノミーはエコノミーの上級クラス。一般的にシート幅や前後の間隔が広く、ゆったりしたスペースになっている。例えば、ブリティッシュ・エアウェイズのプレミアムエコノミー「ワールド・トラベラー・プラス」は、独立したキャビンに2列―4列―2列で座席を配置。人間工学に基づいたデザインのシートにはハンモック型ヘッドレストを装備している。機内食はエコノミーと同様とするエアラインが多い中、ブリティッシュ・エアウェイズは、ビジネスクラスのメインディッシュを含むシャンパン付きのコースを提供。機内持ち込み可能な手荷物は2個まで、預け入れ荷物も2個とエコノミークラスの2倍になっており、荷物の多いビジネストラベラーにはありがたい。

 JALのプレミアムエコノミーは、余裕のあるシートに加え、シャンパンやスイーツをサービス。キャセイパシフィック航空は、13年8月より羽田・成田~香港直行便、9月から大阪、名古屋、札幌発着の香港直行便にプレミアムエコノミーを導入した。また、ルフトハンザドイツ航空は、すべての長距離路線の機材にプレミアムエコノミーを装備すると発表、導入プロジェクトが進められている。

 ロングフライトも快適なものとなるプレミアムエコノミー。ビジネストラベルだけでなく、記念旅行など、プライベートな旅でも利用してみたい。

Q3 フライト中にもインターネットにつながる
サービスを導入しているエアラインは?
また、渡航先でネットにつなぐには?

A3 機内でのインターネット接続可能な航空会社が増加中。
レンタルWi-Fiルーターの利用も一案だ。

 フライト中にもインターネットに接続して仕事をしたいというビジネスパーソンは多いことだろう。米国で500人を対象に調査したところ、回答した80%がフライト中のインターネット接続を希望したという。そうしたニーズに応えて機上でのネット接続サービスを導入する航空会社が増加している。JALは12年に、ユナイテッド航空は13年1月に機内Wi-Fi接続サービスをスタート。ルフトハンザドイツ航空は機内ブロードバンドインターネットを大部分の長距離路線機材に導入を終えている。いずれも有料ではあるが、こうしたサービスを利用すれば、メールでのやりとりはもちろん、インターネットによる情報収集、フェイスブックのアップやラインの利用なども可能になる。

 海外でもWi-Fi接続サービスを提供しているホテルやレストランが増加。万全を期すなら渡航前にWi-Fiルーターをレンタルして持参すれば、日本と同様にスマートフォンやタブレットが使えて便利だ。