「国は現在、中古住宅のデータベース化を進めていて、2015年度から試験運用する計画。早ければ来年から、建物のコンディションまで盛り込んだ新たな金融の査定システムも併せて稼働します」(同)

 新たにつくられるデータベースには、物件の売買価格や修繕履歴に加え、都市計画情報、学校区情報、地盤や地質、浸水履歴など災害にまつわる情報などが盛り込まれる。このデータベースは一般にも公開されていく予定だという。

いまなら間に合う中古の
“お宝物件”探し

 中古住宅の情報公開が加速しつつある現在は、よくも悪くもまだ市場は“玉石混交”状態。とびきりいい物件を選べる可能性もあれば、その逆もある。

「今後データベースが公開されたら、建物の構造をしっかり見ること。マンションなら管理状況を見極めることも重要です」(同)

 先々の中古市場で“高く評価される物件”を買っておくことが重要。また、購入後もきちんと維持管理し、修繕履歴などを保管しておくことも大切だ。

「もともと日本人は器用でこまめですから、中古住宅が常識、DIYも当たり前の社会に変わっていけば、自宅の修繕に乗り出す人も増えると思います」(同)

 コツコツと手をかけていけば資産価値が高まり、それが評価される世の中が来る。そう思えば、中古住宅探しにはずみがつきそうだ。

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この記事が収録されている「週刊ダイヤモンド」別冊 2014年7月19日号『マンション・戸建て 極上「中古」を探せ2014年夏』の詳しい内容はこちらからご覧いただけます。

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