多くのツアープロは
ショートゲーム中心

 ボクがこの本(『これを“マネ”れば上手くなる!』)を出したのは、今ツアーで活躍しているプロたちの練習に、絶対アマチュアの人にも参考になる方法があるだろうって思ったのがきっかけなんですね。

 アマチュアの方に聞くと、「ドライバー練習が8割で残りは7番アイアン」と答えたりします。今回インタビューしたプロの中には、藤田寛之選手や河野祐輝選手みたいに、飛ばないけど自分のスタイルを持っているプロも居て、彼らの練習がアマチュアにフィットするんじゃないかなと思ったら、みんなショートゲームをやってた。

 女子も一ノ瀬優希選手が「練習の3割はピッチングウエッジ。8番アイアン以下のクラブが5割」、原江里菜選手は「練習の4割は7番アイアンと9番アイアン」、葭葉ルミ選手も「さまざまなクラブで100ヤード以内を打ち分ける」って言ってましたね。

 松村道央選手はウエッジで距離を打ち分ける練習をしているし、ほとんどウエッジしか打たないんですよね。54度のウエッジでハーフスイングすると75ヤード、58度のハーフショットなら60ヤードっていう距離感をしっかり持っているから、実戦でもピンに寄せることができるんです。