「住み替えには、時間がかかる」「ましてや中古物件への住み替えは手間がかかる」と考えている人は少なくない。しかし、比較的値ごろ感があり、間取りも変更できる中古物件に魅力を感じる人が増えているのも事実だ。きちんとスケジュールを立てて行えば、今から探して春までに住み替えることは決して不可能ではない。要は、ゴールをイメージして動くことが大切だ。
「自分スタイル」が実現
できる中古物件が人気
綿密にスケジュールを立てて動けば春までの引っ越し完了も不可能ではない。
「子どもが大きくなったので、子ども部屋が足りない。もっと広いところに引っ越したい」と考えている人もいるだろう。
逆に、「子どもが就職や結婚で独立したので、もう少し狭いところで十分」と考える人もいる。親との同居の検討や、老後を考えて利便性の高い場所への引っ越しを希望するなど、住み替えのきっかけは実に様々だ。
こうした人たちが、住み替え先として中古物件を積極的に検討するようになってきた背景には、「リノベーション※」という言葉が広く知られるようになったことが少なからず影響しているだろう。
「最近では、新築マンションでも間取りの一部の変更ができたり、内装が何種類かの中から選べたりする物件もあります。しかし、選択の幅は決して広くない。
一方、中古マンションは、リノベーションで間取りも内装も住宅設備も、すべてを自分好みに変更することが可能です。自分の思い描いていた通りの空間で暮らしたいという人からは、むしろ中古物件に注目が集まっています」と、不動産コンサルタント・スタイルオブ東京の藤木賀子氏はいう。
※リノベーション 国土交通省ではリフォーム(修繕)、リノベーション(改修)と定義している