現金だけではインフレが怖い
「資産三分法」でリスク回避

 シノケンハーモニーのセミナーには、遠藤さんと同じような20~40代のサラリーマンや公務員が数多く参加する。年収500万円前後でも、頭金ゼロからワンルームマンション投資を始められるという説明に、驚きを隠せないようだ。

 将来の年金の補填に、安定的な収入を得たいという参加者が大半だが、「ワンルームマンション投資は収入の確保だけでなく、資産保全のためにも有効な手段です」と説明するのは、同社マンション事業本部部長の相田健一郎氏。

シノケンハーモニー
マンション事業本部 部長
相田健一郎

 「一般に、資産は現預金、有価証券、不動産の三つに分けるのが望ましいとされています。『資産三分法』と呼ばれる考え方ですが、中でもインフレに強いのは現物資産の不動産。

 インフレ率が2%なら、1000万円の現金の実質価値は10年後には820万円、30年後には572万円に下がってしまいます。質が高く好立地のマンションを手に入れれば、長期にわたって資産価値を保全する効果が期待できます」(相田氏)

 特にワンルームマンションは、購入費用が手頃な上に、1棟物のマンションと比べて売却しやすく、複数戸を保有すればリスク分散にもなる。

 「まとまったお金が必要なときは1~2戸だけ売却し、残った物件で家賃収入を確保するといったフレキシブルな運用も可能です」と相田氏はアドバイスする。