資産性と居住性
女性は両方手放さない

 物件選びにおける男女の決定的な違いは、ここにある。男性は徹底的に資産性重視。女性は、資産性に加え、居住性や周辺環境にもとことんこだわる。 

マンション購入後、猫を飼ったN・Mさん。L字型カウンターキッチンの前のスツールが「いつもいる場所」
【DATA】N・Mさん(38歳・会社員) 立地●世田谷区 駅徒歩11分 間取り●2LDK・47平方メートル 価格●5200万円 購入時の年収●550万円

 N・Mさん(38歳・会社員・女性)は、30歳のときに5200万円の2LDK(47平方メートル)を購入した。住みたい街ランキングで常に上位に入る世田谷区内の街の、最寄り駅から徒歩11分の立地である。

 購入の決め手は、「ここなら大きな値崩れはない」と思われる立地、さらに「駅周辺にお店が多く、生活利便性も高い」「広さに比して大きなL字型のカウンターキッチンが気に入った」「杭長をチェックして地盤の良さが確認できた」ことだった。

 頭金は2700万円。半分は祖母の遺産で、半分は貯蓄と株で増やした資金を充てた。ローンは金利リスクを考慮して変動と固定を組み合わせた。繰り上げ返済を重ね、あと4~5年で完済予定だ。

「引っ越してから猫を飼い、好きな画家の絵を少しずつ買い集めて飾り付けを考えるのも楽しみに。不動産投資にも興味があるので、リスク分散で、中央区辺りにもう1戸買いたいと思っています」

 シングル女性は、地盤やマンションの耐震性・耐久性・遮音性・セキュリティなど安心・安全にこだわる。間取りや収納力、水回りの清掃のしやすさや機能性も重視し、買い物の便など周辺環境も見逃さない。「生活が具体的にイメージできることが大事」(小島氏)で、それができて初めて「買い」となる。 

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この記事が収録されている「週刊ダイヤモンド」別冊 2015年5月23日号『3500万円からの 住宅購入大作戦 2015春夏』の詳しい内容はこちらからご覧いただけます。

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