“30代から加齢臭”という思い込みがニオイを悪化させる

30代から加齢臭…ってホント!?

 本格的な汗のシーズンが到来し、職場や自宅での女性の目や鼻が気になる季節に突入している。最近はニオイによるハラスメント「スメハラ」を気にする男性も増えているが、実際に正しいニオイに関する知識を持っている人はまだまだ少ないようだ。

 まず簡単に、ニオイの種類について紹介したい。体臭は3つの種類に分類することができる。まず、10~30代で強く、ワキを中心に発生する「汗臭」。次に、30代半ば~40代で本格化する使い古したアブラのようなニオイの「ミドル脂臭」。そして、皆さんご存じの50代以降で本格化する枯れ草のようなニオイである「加齢臭」がある。恐らく、「汗臭」と「加齢臭」については、聞いたことがある人が少なくないだろう。では、「ミドル脂臭」はどうだろうか?

 働く女性の声を発信するサイト、イー・ウーマン内の政治経済から健康まで幅広いテーマを取り上げるオンラインディスカッション『働く人の円卓会議』で、今回は臭気判定士の久加亜由美さんを議長に迎えて議論を重ねた。テーマは「ミドル脂臭という言葉、知っていますか?」。

 すると、「ミドル脂臭」と「加齢臭」を混同、あるいは一緒くたに考えている人が非常に多いことがわかった。

30、40代のニオイは“加齢臭”?
「ミドル脂臭」知らない人が約9割

 この円卓会議では、2015年6月19日から7月1日までの間に、「ミドル脂臭という言葉、知っていますか?」という質問を議長から投げかけ、意見を交わした。すると、「YES」と答えた人は今回の参加者208人中22人で、全体の11%だった。

 「会社のおじ様たちの脂っぽい臭いが加齢臭だと思っていました」(東京都・46歳)
 「今まで加齢臭という言葉でひとくくりにして、2つが別物だとは全く知りませんでした」(神奈川県・47歳)

 こうした声からもわかるように、いわゆる“おやじ臭”はすべて加齢臭と認識されており、ニオイの区別ができている人はあまり多くないようだ。

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