料金とコースレートも
大きなヒントになる

 プレーフィーでいえば、3万円以上するコースはそんなに難しくない。名門といわれてるところは平らで広くて、コンディションもいいから、ディボット跡に入ったとか、芝が生えてないところがあるとか、そういうのはない。きれいに整備されてるんで、スコアも出るよね。

 安いコースは人件費、コースの管理にお金が掛かってないから、コンディション的にはちょっとアンフェア・フェアが出るかもしれません。

 でも、ネットで探すんだったら、まずヤーデージ。年を取れば取るほど、自分の飛距離を考えながらプレーしなきゃいけないんです。長いコース行くと、バーディーパットがないんだもん。「これ入れてボギー、ダボ」なんて全然面白くないでしょ。一番スコアに大きく影響するのは、たぶん距離ですよ。

 後はコースレーティング。短くてもレートが高いコースは、OBやハザードが多いとか、何か難しくなる理由がある。コースが長いのにやさしいっていうのは、フェアウェイに障害物がなかったり、ハザードがなかったりってことだよね。

 ただし、どんなにやさしいコースに行っても、「最終ホールがボギーでベストスコア更新だ」とか「70台が出る」となったら、だいたいダボとかトリが来る(笑)。だったら、最終ホールに“事件”がないコースを選ぶといいですね。池がないとか。

自分の飛距離に合った
ヤーデージをチョイス

 日本のゴルフ場が欧米と一番違うのは、ティーが選べないところ。レディース、レギュラー、バックの三つっていうコースが多いからね。米国はレディース、フォワードがあって、フロント、バック、チャンピオンって五つぐらいティーが選べるんです。プレーヤーはスコアカード開いて、6700ヤードがいいってなると「じゃあ今日はイエローティーだね」っていうチョイスがあるんだけど、日本は赤、白、青ぐらいしかないんだよね。

 だからそういうのを自分で下調べして、コースでのマネジメントよりも、コースをチョイスするところからマネジメントしていかないと駄目なんだな。

 加齢して、ドライバーがもう180ヤードしか飛ばないとします。3番ウッドもうまく打っても140しかキャリーしないってなったら、パー4は320ヤード以下でプレーできるように、自分でティーを設定していかなきゃいけないってことだよね。ナイスショットを2回しても、グリーンに乗らない距離になってしまうような設定にするから、ゴルフが面白くなくなっちゃう。

 好きでゴルフをやってる人もいれば、仕事でやらなきゃいけない人もいるわけでしょ、接待だったり。だったらいいスコアを出させてあげなきゃいけないし、その方が商談もまとまるってもの。「君と行くといいスコアが出るよ」なんて言われるようになったら、コースマネジメントも、人生のマネジメントもできてるってことですよ。