「運用では過度なリスクを取らずに収益も確保したい」と考える投資家を中心に支持を集める「DWSグローバル公益債券ファンド」。その特徴と魅力をFPの深野康彦氏と同ファンドの運用チームの責任者であるマーカス・ウィードマン氏に聞いた。

深野康彦
ファイナンシャルリサーチ代表
ファイナンシャル・プランナー

 日本ではかれこれ20年近く超低金利が続いている。にもかかわらず、1700兆円ある個人金融資産の5割超を預貯金が占める。FPの深野康彦氏は「デフレ時代はそれでも良かった。しかし、アベノミクスも第2ステージに入り、デフレからの脱却が現実のものになりつつあるいま、安全資産だけでは豊かな人生は過ごせません」と警告する。

「国の借金は1000兆円を超え、かつ急速に少子高齢化が進み、公的年金だけでは親世代のようなゆとりある老後生活は期待できないのです」(深野氏)

 その上、夫婦がそろって60歳を迎えた場合、45%の確率でどちらか1人が90歳まで生きる超長寿国の日本では、想定以上に長生きすることで準備しておいた老後資金が枯渇する「長生きリスク」の心配も……。

マーカス・ウィードマン
ドイチェ・アセット&ウェルス・マネジメント 欧州・中東・アフリカ 債券運用部門
社債運用チーム 共同責任者

「これからの時代は、誰もが多少のリスクを引き受けながら資産を運用して増やすことが求められます」(深野氏)

 ドイチェ・アセット&ウェルス・マネジメントのマーカス・ウィードマン氏によれば、「ドイツでも日本同様、少子高齢化が進んでいる」という。

「加えて、超低金利が続き、個人投資家がより大きなリスクを取らざるを得ない状況になっています。ドイツ政府は、数年前に税制優遇や財務的な支援を受けながら長期的な資産形成ができるプログラムを導入。人々もリスクを取る心構えができてきています」(ウィードマン氏)

 資産運用は「特別なこと」ではなく、誰もが身に付けるべき「たしなみ」になりつつある。