世界を巡る
マネー・ローンダリングを防止

「ディフェンスでもダイナミック」        **
国際市場コンプライアンス部
マネー・ローンダリング防止対策室
グローバル管理グループ
秋岡由起子 上席調査役

1998年入行。リテール業務、2年の海外派遣を経験し、 2013年より現部署。

 国際市場コンプライアンス部マネー・ローンダリング防止対策室グローバル管理グループの秋岡由起子上席調査役の仕事は、その部署名に要約される。

「犯罪から得た収益を、世界中に回して洗浄する。そうしたマネー・ローンダリングを防止するために、本邦・海外拠点の最前線で疑わしい取引を探知して、当局に報告する。そのための銀行としての仕組み、グローバルなポリシーを作るのが仕事です」

 主にリテール分野でキャリアを積んできた。転機となったのは、社内の公募留学制度を利用した、米国ビジネススクールへの2年間の海外派遣(留学)である。「語学はもとより、コミュニケーションの部分で、想像を絶するくらい追い込まれながら、ダイバーシティを体感しました。学生たちは育った環境も文化も違うので、物事を決めていくには、暗黙の了解などなく、徹底した話し合いが必要になる。その大変さを学んで、仕事をしていく上での胆力が付きました」。今では、欧米のトップバンクの実務担当者が集まる会議にも1人で出張し、物おじせずに議論を交わす。「銀行は融資ばかりでなく、ディフェンスの分野でも、専門的でグローバルでダイナミックな世界がある」。社会貢献や国家利益につながる仕事でもあり、「本当は打たれ弱いのですが(笑)、今は水を得た魚のように仕事が楽しい」。