価格上昇期に注目の
“ウラ中央線”エリア

 続いて首都圏で注目される5つのエリアをじっくり見ていこう。

 最初は“ウラ中央線”としての人気が高まっている西武新宿線に注目してみたい。

 首都圏におけるJR中央線は、不動の人気を誇る。現在のような価格上昇期には、まっ先に価格上昇が起こりやすい路線だ。中央線のマンション価格が軒並み上がり始めると、すぐ北を走る西武新宿線の割安感が目を引く構図となる。

 また、西武新宿線のさらに北側を走る西武池袋線と東武東上線は、13年に東京メトロ副都心線、東急東横線、みなとみらい線と相互乗り入れを行った。この直通運転効果で2つの路線沿線のマンション価格も上昇傾向にある。

 そんな中で、他線への乗り入れをしていない西武新宿線は価格が安定している。「西武新宿」駅はJR「新宿」駅から離れたところにあり、実質的なターミナル機能は手前の「高田馬場」駅が担っている。