また、アクロンについては店舗とのコラボだけでなく、スマホアプリの取り組みも始めている。「これ洗える?」という名前の無料アプリを使えば、洋服に付いている「絵表示」(タグに付いたアイロンの温度や洗い方を示すマーク)を入力するだけで、その服がアクロンで洗えるかを判定してくれる。同時に洗い方のアドバイスもわかる仕組みだ。こうした情報にも、Lideaのコンテンツが活かされている。

コンテンツの素材は
選別に困るほど潤沢

 一般にオウンドメディアの運営は、自社の事業に関係があり、かつ関心を引くコンテンツを出し続けていくことが難しいといわれる。この点についてはどうなのだろうか。

「当社の場合、Lideaのコンテンツの守備範囲が事業ドメインと完全にマッチしています。独自の研究・開発を長年続けてきた分野なので、コンテンツの素材は選別に困るほど潤沢。ですから、内容の濃い、役立つ情報を発信し続けていくことが可能です」

 最近は社内の他の部署から、「どんな記事に人気があるのか」「どんなユーザーが来ているのか」といった問い合わせが来るようになり、Lideaのデータを活用するケースも増えているという。社内でもLideaに対する注目度が高まっているようだ。当然のことながら、読者から得られるファーストパーティ、つまり直接得られる情報はプロモーションに欠かせない重要な要素となっている。

(取材・文/河合起季 撮影/有光浩治)