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──韓国やインドネシアで取得した銀行も、それまでは再建が危ぶまれていたそうですね。

藤澤 これは私の信念ですが、誰も手を出さないような案件にこそ、実は成長のチャンスが秘められているものなのです。
韓国のJT親愛貯蓄銀行については、サービス改善とともにコンプライアンスの強化にコストを掛けて取り組んだ結果、取得からわずか3年ほどで黒字化が実現しました。
当社は日本においても、幾つもの会社を柔軟、かつ迅速な経営判断によって立ち直らせてきましたが、その経験とノウハウを存分に発揮すれば、アジアにおいても有望な事業の種を数多く手に入れ、大きく育て上げていけると確信しています。

──インドネシアでの金融事業についてはいかがでしょうか。
藤澤 Jトラストインドネシア銀行を取得後、現地の金融事情に詳しい元シンガポール中央銀行のベテラン幹部や、インドネシアの銀行業界で26年の経験を持つ日本人シニアエグゼクティブなどを招聘して経営の立て直しを図りました。こちらも単月黒字化が目前に迫っています。