オンラインのみならずオフラインでも
顧客と担当者がダイレクトに交流する
「ドレッシングルーム」では、商品紹介やメイクパターンの紹介といった商品や美容情報に関するブログとともに、商品の感想募集や商品人気ランキングなどの会員参加型コーナーも設けられている。会員たちはこのコミュニティにおいて自由に自分の意見や感想を述べることができ、それらに対して「ESPRIQUE」の担当者たちもこまめにコメントを返し、双方向のコミュニケーションが交わされている。参加度に応じて特別賞が進呈されるなど、会員たちのアクションを活発化させる仕掛けも講じられている。
「オンライン上の交流だけにとどまらず、会員と担当者が直接顔を合わせるオフ会も開催しています。ディスカッションやグループインタビューなどのさまざまなイベントを実施してきましたが、参加者の間で特に満足度の高かったのがメイクアップレッスンです」(田嶋さん)
同ブランドの熱狂的なファンの集まりであるだけに、歯に衣着せぬ本音の声が飛び交うという。マーケティングにおいて、それらをダイレクトにキャッチできるのは極めて大きな収穫だ。湯地さんもこう言葉を添える。
「オフ会である話題が盛り上がり、オンライン上でも引き続きトークが白熱することも。オフ会から帰宅して早々に書き込む参加者もいらっしゃいます」
コミュニティへの参加を通じて、ファンたちの熱狂がいっそう強まっているのだ。実は、これこそが「熱狂×共創戦略」の大きな狙いである。

