40代は、人生の岐路に立たされる年代。長年男性の加齢研究を続けてきた化粧品メーカーのマンダムは、そんな40代男性を「はざま男」と銘打って、この年代を対象にアンケートを実施。結果を同社主催の『40代「はざま男」の“覚悟と未練”』セミナーで紹介し、彼らの揺れる心が浮き彫りとなった。
同社とダイヤモンド・オンラインは、40代男性のニオイ問題に一石を投じようと2014年から共同プロジェクト『男のスメルマネジント』企画を進めてきたが、この春からはさらにパワーアップさせ、40代からの男磨きを応援する『スマートエイジングライフ』企画を開始する。そこで今回は、共に40代である、同社の内山健司執行役員とダイヤモンド・オンライン編集部・副部長田村淳一が、冒頭のアンケート結果を元に40代男性のリアルな悩みを語り合いつつ、自信をもって40代を前向きに過ごす方法を考える。
男にとって40代は「試練」と「勝負」の年代
田村 『40代「はざま男」』セミナーやアンケート結果には、共感する部分がたくさんありました。特に面白いと思ったのは、「40代の危機感」について尋ねる質問で約8割が「40代は見た目や能力、経済力に差が付きやすい」と回答した部分です。40代は人によって年齢のとらえ方が大きく違うようですね。
内山 これまで数多くの40代の方を見てきましたが、「同じ40代?」と思うほど、40代でも外見や雰囲気も違う方がいらっしゃいました。外見の印象は髪を整える、眉を整えるなど少しのことで大きく変わる一方、内面の差はすぐに出ませんよね。ただ、外見の良い方は、内面もきちんとしているケースが多い印象を受けました。
田村 確かに、相関関係はありそうですね。「40代は自分にとってどういう年代か」を尋ねた質問の結果も興味深いものでした。
「試練」(31.9%)と答える方が最も多く、2番目が「勝負」(24.6%)で、個人的にも「勝負」だと考えていますが、内山さんはいかがですか?
内山 私も「勝負」かもしれません。39歳で香港の合弁会社の責任者として赴任することになり、社員とその家族のために絶対利益を出す会社にしなければと思い、「40代は結果を出さないといけない」という気持ちでしたね。なぜ田村さんは「勝負」と思われたのですか?
田村 40代になって仕事のフィールドが広がりやれることが増え、プライベートでは子どもが成長して新たなコミュニティに参加したりと、今までとは違う世界が目の前に現れてきました。それを「試練」と捉えるか、「勝負」と捉えるかは人それぞれだと思いますが、私の場合は「勝負」が合っている気がします。