「ねえ…あの人って、ニオイが気にならない?でも絶対言えないよね…」
ここ数年、職場内で新たなハラスメントが話題になっている。それが「スメルハラスメント(スメハラ)」だ。スメハラはニオイによって相手に過度な不快を与えるもので、タクシー会社やメガネチェーン、ホテルなど対策を始める企業も徐々に現れている。しかし、本人に自覚がないケースの多いデリケートな問題ゆえ、なかなか周囲も注意しづらいのが実情だろう。
一方、夏が近づき、汗をかく季節が近づくにつれ、「自分がスメハラをしていないか」と、不安になっている男性も少なくないはず。もちろんニオイについて正しい知識を持って対策していれば心配はないが、どうもニオイの発生源と対策について、“誤解”をしている人が多いため、注意が必要だ。
加齢臭と勘違いされている
40代男性の“別のニオイ”とは?
ダイヤモンド・オンラインでは、調査会社ジーリサーチの協力を得て、40代男性100名を対象に『体臭に関するアンケート』を実施。体臭に関する認識とその対策について尋ねた。
まず、「自分のニオイが気になるか」を尋ねたところ、67%の男性が「気になる」と回答。さらに、「ニオイが気になる」と回答した人にどんなニオイかを尋ねたところ、86%が自分のニオイを「加齢臭がする」「加齢臭かもしれない」と選択した。
また、どんなニオイがするのかを尋ねたところ、「すえた汗のニオイ」が49.3%で、次が「使い古した油のようなニオイ」32.8%だった。
これはまさに、“ニオイにまつわる誤解”を反映した結果と言っていい。なぜなら、40代の男性から漂う主なニオイは、「加齢臭」ではないからだ。加齢臭は2-ノネナールという原因成分を主とした、古いたんすや枯れ草のようななつかしいニオイがするもの。しかもこのニオイが本格化するのは50代以降と言われている。しかし、アンケートで「どんなニオイがするのか」を尋ねた結果で「枯れ草のようなニオイ」と答えた人はわずか11.9%。実際に加齢臭がする40代男性は少数派で、あまり出ていないと言っていい。
では、何が40代男性を臭わせている原因なのだろうか。