■社員満足度を高める空間づくり事例(2)
資料を閲覧するためにたまたま居合わせた人とも会話が生まれる共用スペース

オフィス戦略を推進する
総務業務アウトソーシング

 企業が、社員のパフォーマンスを最大に引き出すためのオフィス戦略を実行するに当たり、その実務を担当するのは総務部というケースが多い。しかし、社内のさまざまな業務が集中するのが総務部であり、オフィス戦略のみに一貫して人材や時間を割けないのが実情だろう。

 そこで、コスモスモアでは、総務業務全般のアウトソーシングサービスも提供している。受付業務や福利厚生手続き業務の代行にとどまらず、クライアント企業に常駐スタッフを派遣して業務の現状調査を行い、経営課題の洗い出しを行う。

 個々の社員の働き方を観察したり、直接ヒアリングを行うなど調査は極めて詳細に行われ、こうして集められたデータは、新しいオフィスのコンセプトを練り、実際のデザインに反映していく際にも活用される。クライアント企業の総務部担当者は、コスモスモアにオフィス戦略の策定を委託することで、それ以外の業務にも注力することができるというメリットもある。

 中村課長は、あらためてオフィス環境を改善し社員満足度を高めることの重要性を説く。

 「『良いオフィス』は、社員のモチベーションを上げ、仕事の質を向上させます。その結果、顧客満足度が高まり、売り上げや利益の増加につながるでしょう。利益を社員に還元することで満足度はさらに高まります」

 こうしてポジティブなスパイラルをつくることが、企業のさらなる成長につながるという。社員が働く環境に高い満足を覚えることは、高収益組織をつくる第一歩なのだ。

装飾品も併せて提供するデコレーションサービス

写真提供:ビズリーチ

コスモスモアでは、プロのコーディネーターが選んだ観葉植物や絵画、人形などの置き物、間接照明などの装飾品でオフィスの印象を変えるデコレーションサービスを提供。

主に共用スペースを対象とし、社員のリラックスやリフレッシュ効果はもちろん、来訪者へのブランディング効果も生まれている。作り付けと異なりリーズナブル、かつ、装飾品を季節の節目やイベントなどの機会ごとに自由に変更できるのも特徴だ。