米国を中心にゼロコスト運用が拡大している。2018年に米運用大手のフィデリティ・インベストメンツ社が、信託報酬0.0%のインデックスファンド・シリーズを設定したほか、今年に入りゼロコストの上場投資信託(ETF)が相次いで設定されている。資産運用に係るコストが(金利と同様に)限りなくゼロに向かって低下する潮流は、不可逆的になったように思われる。しかし、投資の世界にフリーランチなどない。運用コストが安く済む代わりに、どこかに思わぬ落とし穴がないかを確認する作業は、今まで以上に重要となるだろう。ゼロコスト商品を選定する際の留意点を考えてみたい。
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