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現在、年金の受給は原則65歳からだが、受け取り開始時期は60~75歳の間から選ぶことができる。「65歳まで再雇用で働くが、年金は60歳から繰上げ受給しよう。年金を全額、新NISAで運用すれば、おトクに老後資金を増やせる!」と思いついた58歳社員に対し、同い年の同期は「早く年金をもらうと減るんじゃなかった?」と心配するが……。「年金を早く受け取ってNISAで運用」という選択は果たして合理的といえるのか?在職老齢年金に関する2026年4月施行の新ルールを踏まえて、社労士・カタリーナが解説する。
<登場人物>
五十嵐ひろし(58):建材メーカー勤務の社員。60歳以降も働きながら年金を繰上げ受給し、新NISAで運用することを考えている。
千葉太郎(58):五十嵐の同期。定年後も再雇用で働き、65歳から年金を受給する予定。
五十嵐ひろし(58):建材メーカー勤務の社員。60歳以降も働きながら年金を繰上げ受給し、新NISAで運用することを考えている。
千葉太郎(58):五十嵐の同期。定年後も再雇用で働き、65歳から年金を受給する予定。
「5年繰り上げて、60歳で受給開始」この選択肢は合理的か
定年が徐々に近づいてきて、会社主催の社員向けライフプランセミナーに参加した五十嵐。そこで久しぶりに同期の千葉と会い、セミナー後に2人で飲みに行くことになった。
五十嵐「それで、定年後はどうするつもりだ?」
千葉「このまま再雇用で働くよ。家のローンだって残っているし、年金だって65歳からだろ?」
五十嵐「原則はね。でも60歳から75歳までの間で選べるんだ。どうせもらうなら早いほうがいいだろ?だから60歳からもらって、仕事もぼちぼち続けようと思っているんだ」
千葉「え、本気か?」
五十嵐「あぁ、そうすれば給料と年金ダブルでもらえて、うまく投資すれば老後資金をもっと貯められるってわけさ」
千葉「そんなうまい話あるかよ!それに、早く年金をもらうと減るんじゃなかった?」
五十嵐「まぁな。でも、年金をまるまるNISAで運用した方が絶対にお得だって」
千葉「そんなうまくいくかぁ?」
五十嵐「年率3%くらいで回せれば十分だろう」
千葉「俺はそんな賭け事みたいなことはできないね。お前、騙されているんじゃないか?」







