「令和おじさん」人脈の
次なるターゲットは元警視総監か

 参入を目指す企業が政治家や官僚を賄賂や接待漬けにする、なんて腐敗が横行しないように、世界各国では、カジノは独立した機関がライセンスを付与して、検査や免許剥奪などの強い権限を持たせている。日本のIRもこの世界ルールにならう。

 そこで「世界最高水準のカジノ規制」「クリーンなカジノを実現する」を合言葉に年明けの1月に設置されるのが、内閣府の外局であるカジノ管理委員会である。

 しかし、内閣府の前副大臣がクロならば当然、この外局も本当に大丈夫かという話になっていく。「独立しています」なんて言っているが、実はズブズブじゃないの、と。

 もしこういう流れが盛り上がると、再び「菅おろし」の風が吹いてくるのではないかと個人的には思う。カジノ管理委員会の委員の中には、菅氏と近しいのではと囁かれる人物がいるからだ。元警視総監の樋口建史氏である。

 その詳細は、立憲民主党の阿部知子衆議院議員がおこなった、「五人のカジノ管理委員会の候補の見直しに関する質問主意書」という質問のなかにあるので引用させていただく。

《樋口建史氏は二〇一三年一月まで警視総監を務めた後、二〇一四年にはミャンマー大使に就任したが、その就任には菅義偉官房長官が大きく関わったとされる》(令和元年十一月二十二日提出)

 もちろん、事実はわからない。しかし、これまで見てきたように菅人脈がことごとく調査をされて、その内容が週刊誌に「リーク」されているのは事実だ。

 特捜部によって秋元議員が「推定有罪」にされていく中で、もしカジノ管理委員会の中の「菅派」に文春砲などでカジノ企業との不適切な関係が発覚したらーー。そうなれば、IRの管理体制は腐敗しているというイメージが定着して、この国策は頓挫する。スケジュールを延期され、旗振り役の菅氏のメンツは丸つぶれで、政治的求心力も失っていくだろう。

 もし筆者が「菅おろし」を仕掛ける側ならば間違いなく、このあたりを攻めていくだろう。今年、若者にもチヤホヤされた「令和おじさん」に、来年は大きな試練が待ち構えているかもしれない。