2020年は作曲家クルト・ヴァイル(1900~50年)の没後70年、そして2021年はヴァイルの夫人であり、歌手・女優のロッテ・レーニャ(1898~1981年)の没後40年に当たる。クルト・ヴァイルはユダヤ系ドイツ人で、第1次大戦と第2次大戦の戦間期ベルリン、つまりワイマール共和国のドイツ劇場文化に、モダンなポップスの色を吹き付けた作曲家である。夫人のロッテ・レーニャは2歳年上で、ヴァイルの作品を大量に歌い、演じていた。クルト・ヴァイルとロッテ・レーニャ夫妻は、2020年に意外なところから再登場してきた。
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