メジャーリーグで圧巻の活躍を続ける大谷翔平選手は、いまやスポーツの枠を超えた存在として、ビジネス界からも高い関心を集めている。その影響力は、彼とスポンサー契約を結ぶ企業の注目度にも波及しており、投資家にとっても見逃せないポイントだ。今回は、そんな大谷選手や所属する「ロサンゼルス・ドジャース」とスポンサー契約を結ぶ日本企業の中から、“今投資すべき3社”をピックアップして紹介する。(今村光博、ダイヤモンド・ザイ編集部)
※株価や業績データは2025年8月5日時点。
大谷翔平選手を支える企業リストは
投資の大本命株リストだった!

メジャーリーグで“二刀流旋風”を巻き起こしている「ロサンゼルス・ドジャース」の大谷翔平選手。2025年シーズンも本塁打王争いを繰り広げながら、ついに投手としての復帰も果たした。打って良し、投げて良しと進化が止まらない!
そんな大谷翔平選手、あるいは所属チーム「ロサンゼルス・ドジャース」とスポンサー契約を結ぶ日本企業を調べると、上場企業16社が浮かび上がった。いずれも日本を代表するラインアップで、ブランド力はピカイチ。しかも、そのうち14社が今期(2025年12月期~26年4月期)も「増収」予想と、投資先としても注目に値する顔ぶれだった。

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そこで、山和証券・調査部長の志田憲太郎さんに、“今投資すべき3銘柄”を厳選してもらった。それぞれが異なる強みを持ち、まさに“大谷級”の輝きを放つ注目の有望株だ。
「安定成長」と「配当力」の二刀流!
日清製粉グループは長期投資の頼れる相棒!

今期は増収増益の堅調な業績が見込まれており、過去10年間でも増収7回、営業増益7回と安定感が際立っている。2025年8月5日時点の株価もPER約13倍、配当利回り約3.4%と割安感があり、下値の堅さがうかがえる。
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「長期でじっくり持つなら、注目してほしいのが日清製粉グループ本社です」と志田さん。日清製粉グループ本社は、家庭用小麦粉やパスタなど、多くの製品カテゴリーで国内トップシェアを誇っており、価格転嫁がしやすいのが強みの食品大手だ。安定した業績と株主還元姿勢の両方を兼ね備えるのが、投資家にとって魅力と言えるのだ。

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2026年3月期は値上げ効果や海外事業の構造改革が上手くいって、売上高が2.2%増、営業利益が7.8%増となる見通し。営業増益は過去10年で7回と安定感があり、当期利益も9年間で約2倍に成長している。さらに、12期連続増配という配当の実績に加え、配当利回りは約3.4%と高水準。株主優待制度もあり、株主還元の手厚さが光る。
「業績成長の堅実さと積極的な株主還元姿勢が両立しており、安心して保有できる“主軸銘柄”です。また、株価も調整局面を終えて底打ちの兆しが見えているうえに、予想PERが約13倍と割安感があります」(志田さん)