政府は3月24日、新型コロナウイルス感染拡大の第4波に備えた「大号令」を出した。これは各自治体などに向けた医療提供体制の確保に関するもので、参考にはなるものの、現場で働く医療従事者からすると、違和感を強く覚えるものだった。これでは、またしても「医療崩壊」しかねないと感じた。その理由について、新型コロナウイルス感染症の重症診療をする集中治療医として、また災害医療を学んだ救急医として解説し、提言したい。

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