新型コロナ/患者対応に当たる看護師ら
新型コロナ患者の対応に当たる看護師ら(近畿大学病院提供) Photo:JIJI

12月17日現在、新型コロナウイルス感染症患者が入院できるベッド(確保病床)は、国内全病床のうち1.8%――。メディア各社が「医療崩壊」「病床逼迫(ひっぱく)」と叫ぶ中、なぜコロナ対策病床は「衝撃的」ともいえるほど低水準なのか。その要因を探っていくと、「過剰」と「分散」がもたらした医療提供体制における日本特有の「病巣」が浮かび上がってくる。(株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン代表取締役社長 渡辺幸子)

コロナ対策病床数の割合は
わずか1.8%

 OECD(経済協力開発機構)加盟国の病床数で比較すると、日本の人口1000人当たりの病床数は13.1で加盟国中トップである。加盟国平均は4.7なので、その差は実に2.8倍。日本だけが全く別次元の病床数を確保しており、世界で唯一、「わが道を突き進んでいる状況」だ。

 コロナ禍の現在、国内の医療機関には約160万の病床があり、病院が管理するのは約150万床だ。この数字を分母とし、都道府県が医療機関と調整を行った上で確保しているコロナ対策病床数を分子に置くと、12月17日現在、全病床数のうちコロナ対策病床数の割合は1.8%となっている。