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欧米先進国に比べて「病床数が多い」と言われる日本の医療体制。それでも、なぜ、日本の医療は今回のコロナ禍で逼迫(ひっぱく)して、医療崩壊寸前に陥ってしまうのか。その理由を客観的なデータに基づいて検証・解説し、医療関係者の間でも話題となっている『医療崩壊の真実』の著者である渡辺幸子氏(グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン社長)に聞いてみた。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

「病床大国」なのに医療崩壊?
病院数の多さが足かせに

 日本は世界一の「病床大国」だ。人口1000人当たりの病床数は13.1でOECD加盟国平均4.7の2.8倍に達している。国民皆保険制度もあり医療提供体制も充実しているといわれるドイツでさえ日本の6割程度であることを考えると、この数字はもはや「異次元」レベル。それなのに感染者数も死者も欧米と比較して圧倒的に少ない現状でなぜ、日本の医療は早々に崩壊の危機が叫ばれてきたのか――。

 その理由を客観的なデータに基づいて検証・解説した『医療崩壊の真実』の著者・渡辺幸子氏に聞いてみた。