山本尚範

山本尚範

名古屋大学医学部附属病院救急科長

やまもと・たかのり/名古屋大学医学部附属病院救急科長。大阪市立大学医学部医学科卒。救急科専門医、集中治療専門医、医学博士、ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院修士、公認心理師、産業医。愛知県コロナ対策検証委員会専門委員、愛知県災害医療コーディネーター。名古屋大学大学院医学系研究科救急集中治療医学分野医局長、厚生労働省参与を経て現職。

「認知症患者の排泄ケアを暗闇の中で…」能登被災地で救急医が見た、日本の高齢者支援の死角
山本尚範
元日に発生した能登半島地震を受け、救急科専門医・集中治療専門医の筆者は、現地で医療支援に当たった。本稿では、その中で感じた本音と課題をお伝えする。ただし、震災から約1カ月がたち、被災地での医療・救護の実態についてはすでに多方面で報じられている。そのため、あえて今回は「高齢者支援」の課題を主題に据えたい。被災地の高齢者施設を訪れた筆者に対し、職員が涙ながらに語った「破綻寸前のケア」の実態とは――。
「認知症患者の排泄ケアを暗闇の中で…」能登被災地で救急医が見た、日本の高齢者支援の死角
コロナ5類移行でも、救急医が懸念する「残された課題」の正体
山本尚範
日本政府が、新型コロナウイルスの位置付けを「2類相当」から「5類」に変更した。世の中では「コロナ禍はすでに明けた」というムードが漂っている。だが、医療現場の最前線で命と向き合う救急科専門医・集中治療専門医の筆者は「残された課題はいまだ多く、第9波の襲来を防げない可能性は十分にある」と考えている。そう言い切れる理由と、社会的活動を制限せずに課題と向き合う方法について緊急提言する。
コロナ5類移行でも、救急医が懸念する「残された課題」の正体
コロナ5類移行でも救急医が「医療ひっ迫は解消しない」と嘆く訳、真の課題とは
山本尚範
日本政府が、今年5月8日に新型コロナウイルスの位置付けを「2類相当」から「5類」に変更する。だが、医療現場の最前線で命と向き合う救急科専門医・集中治療専門医の筆者は、類型変更は医療ひっ迫の解消にあまり影響しないと考える。そう言い切れる理由と、類型変更を経ても残る「真の課題」について緊急提言する。
コロナ5類移行でも救急医が「医療ひっ迫は解消しない」と嘆く訳、真の課題とは
コロナ「全数把握見直し」で足並み乱れる理由、救急医が“真の課題”を緊急提言
山本尚範
岸田文雄首相が、新型コロナウイルス感染者の「全数把握」を見直す方針を示した。この変更は本来、全国知事会が強く要望していたはずだった。だが方針発表後、東京都や大阪府が反発するなど、早くも自治体の間で足並みが乱れている。この混乱の背景には、全数把握の見直しによって生じる「弊害」がある。また筆者は、日本政府が本当に解決すべき課題は別にあると考える。そういえる要因を詳しく解説する。
コロナ「全数把握見直し」で足並み乱れる理由、救急医が“真の課題”を緊急提言
オミクロンは弱毒化していない?救急医が注目するハーバード大・査読前論文の中身
山本尚範
コロナ対応現場の最前線で命と向き合う救急科専門医・集中治療専門医の筆者が、今注目している論文がある。まだ査読前で正式な論文とはいえないが、中身は「オミクロン株は弱毒化していない」というショッキングなものだ。論文の著者はハーバード大学とその関連医療グループに所属する研究者らで、研究方法はユニークでそれなりの説得力もある。仮にこの内容が正しい場合、日本ではどんな対策が求められるのか。
オミクロンは弱毒化していない?救急医が注目するハーバード大・査読前論文の中身
医療崩壊を止めるために絶対やるべき3つのこと、救急医が緊急提言
山本尚範
医療現場の最前線で命と向き合う救急科専門医・集中治療専門医の筆者から見て、新型コロナウイルスによる医療崩壊を止めるために絶対やるべきことが三つある。それは(1)看護師ら医療従事者の給与アップ、(2)事業継続計画=BCPの徹底、(3)災害時の時限的な規制緩和だ。この三つが重要な理由を緊急提言したい。
医療崩壊を止めるために絶対やるべき3つのこと、救急医が緊急提言
国が都内の全医療機関にコロナ病床確保を要請、「次にすべきこと」を救急医が直訴
山本尚範
厚生労働省と東京都が、都内の全医療機関に対して新型コロナウイルス患者の病床確保を要請した。ついに「災害医療」モードに行政がかじを切ったのだ。では、一つでも多くの命を救うために「次にすべきこと」とは何か。コロナ対応現場の最前線で命と向き合う救急科専門医・集中治療専門医の筆者が、たった一つの重要なポイントを直訴する。
国が都内の全医療機関にコロナ病床確保を要請、「次にすべきこと」を救急医が直訴
「コロナ自宅死」を救う医療体制の刷新戦略、救急医が最前線から緊急提言
山本尚範
全国で新型コロナウイルスの感染者が急増し、政府は重症化リスクが低い感染者について入院ではなく自宅療養を基本とする新方針を打ち出した。自宅療養中に容態が急変して亡くなった患者の事例が報道されていることもあり、人々の間に不安が広がっている。一人でも多くの命を救うために、医療ができることはもうないのか?コロナ対応現場の最前線で命と向き合う救急専門医・集中治療専門医の筆者が、国内外の事例や研究結果などのファクトと現場の知見に基づいて緊急提言を行う。
「コロナ自宅死」を救う医療体制の刷新戦略、救急医が最前線から緊急提言
大阪の医療崩壊から得られた「現場目線の貴重な教訓」、救急医が徹底解説
山本尚範
新型コロナウイルスの感染拡大によって、大阪や神戸では阪神大震災以来の医療崩壊が起きた。しかし、関係者は状況の好転を目指して必死で動いた。新型コロナウイルス感染症の重症診療をする集中治療医として、また災害医療を学んだ救急医として、そこで得られた貴重な教訓を振り返り、他地域での医療崩壊に備えるための情報を届けたい。
大阪の医療崩壊から得られた「現場目線の貴重な教訓」、救急医が徹底解説
コロナで大阪の集中治療は崩壊寸前、今こそ「災害医療の観点」が必要だ
山本尚範
大阪を中心とする集中治療など重症診療の現場が急増するコロナ患者によって、追い込まれている。まさに、ギリギリの状況である。これ以上、事態が悪化すると、新型コロナウイルス感染症以外の病気を含め、重症患者が発生して救急車を呼んでも適切な医療行為を受けられない可能性が出てくる。われわれはどうすべきか。
コロナで大阪の集中治療は崩壊寸前、今こそ「災害医療の観点」が必要だ
政府のコロナ「第4波」対策に違和感を強く覚える理由、救急医が提言
山本尚範
政府は3月24日、新型コロナウイルス感染拡大の第4波に備えた「大号令」を出した。これは各自治体などに向けた医療提供体制の確保に関するもので、参考にはなるものの、現場で働く医療従事者からすると、違和感を強く覚えるものだった。これでは、またしても「医療崩壊」しかねないと感じた。その理由について、新型コロナウイルス感染症の重症診療をする集中治療医として、また災害医療を学んだ救急医として解説し、提言したい。
政府のコロナ「第4波」対策に違和感を強く覚える理由、救急医が提言
コロナ禍で医療崩壊に向かう日本を救う打開策、集中治療・救急専門医が提言
山本尚範
医療崩壊を巡る議論が活発だ。しかし、新型コロナウイルス感染症の診療の実態や日本全体の医療キャパシティ、緊急時の医療資源配分の方法論が考慮されていない論考も多い。新型コロナウイルス感染症の重症診療をする集中治療医として、また災害医療を学んだ救急医として、課題を整理し、打開策の提案を寄稿したい。
コロナ禍で医療崩壊に向かう日本を救う打開策、集中治療・救急専門医が提言
新着
業界
学び
特集
書籍
業界
製造業 銀行・証券・金融 保険 建設・不動産 コンサル・士業 商社 運輸・物流 IT・通信 AI・テクノロジー エネルギー 医療・製薬 食品・農業 小売・外食 サービス・エンタメ メディア・広告 スタートアップ・新規事業 教育 財閥・学閥 予測・分析
学び
経営・戦略 マネジメント ビジネス課題 ビジネススキル 営業・マーケティング マネー・投資 相続・節税 年金 キャリア・働き方 受験・子育て 教養