ピーク時には連結売上高が7兆円に迫った大財閥ロッテグループを一代で築き上げた重光武雄(韓国名・辛格浩=シン・キョクホ)。売上高のほとんどは韓国のロッテグループによるものだが、日韓のグループ経営の支配権は、日本のロッテホールディングス(ロッテHD)が握っていた。武雄は、長男、宏之に事業承継を行うべく準備をしていたが、二男の昭夫は、兄はおろか創業者である父をも放逐してロッテグループの経営権を握った。しかしロッテHDの31%超の株式を、宏之が筆頭株主である資産管理会社「光潤社」が握り、経営権は支配できた握ったものの資本支配はできていないといういびつな構造が続いている。数十年をかけて準備してきた様々な事業承継策がどのように覆され、二男による“クーデター”を可能にしたのか。そこからは事業承継にかかわる重要な教訓が浮かび上がってくる。
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