早稲田大学が3月27日、逢坂哲彌・特任研究教授(77歳)を停職4カ月の懲戒処分とした。懲戒処分の理由は、逢坂特任教授が「旅費の虚偽請求」と「個人会社への架空発注」を繰り返していたことだが、逢坂特任教授の不正疑惑はまだ他にもあることに加え、早稲田大学のコンプライアンス順守体制に疑問が残る懲戒処分だった。電気化学者として世界的に知られ、定年後も研究室を主宰できる初めての特任教授に選ばれた逢坂特任教授の不正の中身と、早稲田大学の対応の問題点をレポートする。

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