「女子ならゼミに即採用」大学教授が勘違いで男子学生に送ったメールが大炎上写真はイメージです Photo:PIXTA

11月22日、帝京大学がウェブサイトに「本学教員に関するソーシャルメディア上での投稿について」という文章を掲載。「事実関係が明らかになり次第、ご報告いたします」としている。一体、何があったのか。ネット上では男子学生がツイッター上に投稿した音声付きの「告発」が話題となっていた。(フリーライター 鎌田和歌)

「あなたが女だったら、優先的に採る」

「ゼミの問い合わせメールをしたら女子だと勘違いされて教授からこんな返信来たけど実際に会って話を聞いたらやばすぎた… うちの大学の教授ってこんななのか…」

 こんな内容のツイートが投稿されたのは、11月21日の午後6時頃。このツイートは24日午前中までに3.5万回以上リツイートされ、11.2万件の「いいね」を集めている。

 ツイートの告発内容はこうだ。

 このツイートをした男子学生の名前は「聖奈」だった。あるゼミに問い合わせをしたところ、女子学生だと思い込んだ担当教授から「男子には内緒ですが、女子は基本的には応募=採用です。」「サンドイッチにコーヒーでも飲みながら、お話ししましょう」といった内容の返信があった。

 驚いた学生が教授と直接会って問い詰めたところ、この教授は「あなたが女だったら、優先的に採るつもりだよと。それだけだよ」「最後は決める人が権限持ってるわけでさ。その、四の五の言われる筋合いじゃないのよ」と開き直った。最後には「あなたのことを女だと誤認したのは僕のミスだけどそれはしょうがないよ。あんな名前なんだからさ」とまで発言した。

 この教授の発言は、男子学生が録音をとり、教授のメール本文とともにツイッターにアップされている。

 ネット上ではすぐに大学と教授名が特定され、次の日には帝京大学が「教員の立場を利用した学生へのハラスメント行為(アカデミックハラスメント)や差別的行為を許容しておらず、決して許されるべきものではないと考えております」という内容を含む文章をウェブ上で公開した。

 発表によれば、現在事実確認を行っており、確認の間は「当該教員のゼミの募集を中止」するという。