かゆみの発症を繰り返すアトピー性皮膚炎の患者数は、国内で125万3000人に上る(厚生労働省「患者調査」2020年)。しかも、これは調査時点で約3カ月以内に診療を受けた人数であり、実数はもっと多いとみられる。その治療は長年にわたりステロイド薬、近年ではタクロリムス軟こう等が使用されてきたが、いわば対症療法であり、中等症・重症患者には効かないこともある。そのため新薬の開発が課題となってきたが、患者数が多いため製薬会社の新薬開発意欲は高く、それが実現したのは18年だった。以降、かゆみの原因を標的とした新薬(先進的全身治療薬)が次々と承認され、かゆみの起きない状態(寛解状態)を維持することも可能となった。ところが、この先進的全身治療薬が患者に届いていないのだという。
続きを読むアトピー性皮膚炎の新薬ラッシュ!それでも120万人超の患者に「画期的」治療薬が届かない理由
特集
最新記事
ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2025
米国は1900本、日本19本!?「アクティブETF」は次世代運用の主流となるか?【投資信託の最前線】
イノベーション的発想を磨く
お盆休みに読みたい「ビジネス力&教養力」爆上げの3冊!書評のプロが選んだオススメ本とは?
News&Analysis
夏休みにオススメ!「ホテルビュッフェ6選」【写真多数】グルメ専門家が紹介
News&Analysis
「食べ放題で元を取る人」のメニュー選びに共通する“たった1つの基準”とは?【グルメ専門家が解説】
News&Analysis
ホテルの「食べ放題・ビュッフェ」が叩き出す利益率が驚異的…客が損してるってこと?