ホテルニューオータニ「VIEW & DINING THE SKY」

夏休み時期は、特別感のある外食がしたくなるもの。せっかくなら、少し贅沢なホテルブッフェを選び、ひと夏の思い出をつくってみてはいかがだろうか。おすすめのホテルブッフェや期間限定プランを写真付きで紹介しよう。(グルメジャーナリスト 東龍)

ホテルニューオータニ(東京)
「VIEW & DINING THE SKY」と「ガーデンラウンジ」

 まず、ホテルニューオータニ(東京)から、趣の異なる二つのブッフェレストランをおすすめしたい。

「VIEW & DINING THE SKY」は360度のパノラマビューが素晴らしく、非日常感であふれる空間だ。実演の寿司、鉄板焼、天ぷら、有名ブランドのスイーツも味わえるので、大人のデートや夫婦の記念日にぴったり。

 そして「ガーデンラウンジ」は1万坪の日本庭園を眺めながら、旬のフルーツを使ったスイーツや豊富なサンドイッチを堪能できる、人気のスイーツブッフェで女性に人気だ。

 今夏は特別企画、人気アニメ「名探偵コナン」とコラボレーションしたSUPER SWEETS BUFFETを開催中。コナンの世界観をモチーフにしたカラフルなメニューは、親子で楽しむのにぴったりだ。

ヒルトン東京
「マーブルラウンジ」

 スイーツブッフェの老舗といえば、ヒルトン東京「マーブルラウンジ」。朝食からディナータイムまで営業するレストランだが、スイーツビュッフェが午後2時半から午後5時まで(二部制)開催されている。

 今夏のテーマは「アイスクリーム・リパブリック」で、10種類以上のアイスクリームやソフトクリームと30種類以上のトッピングでカスタマイズを楽しむスタイル。新しいエグゼクティブペストリーシェフによる、目にも鮮やかな新作スイーツも目玉だ。

 ハンバーグやサラダなどの軽食7種類もあるので、飽きずに楽しめるだろう。SNSで映えるブッフェとして大人気で、女性グループや母娘、カップルにイチオシしたい。

コンラッド東京
「コラージュ・ウィークエンドブランチ」

 都内でも指折りのファインダイニングで、週末限定のお得なブッフェがある。コンラッド東京のモダンフレンチレストラン「コラージュ」の、「コラージュ・ウィークエンドブランチ」だ。

 前菜20種とデザート12種はブッフェスタイルで、メインディッシュは1品チョイスし、できたてがサーブされる。メインの3種は、北海道産星空の黒牛ロースのステークフリット、沖縄県産きびまる豚のポワレ、金目鯛の鱗焼き自家製セミドライトマト。ブッフェに抵抗がある人でも、雰囲気、味ともに大満足できるに違いない。シャンパーニュのフリーフロー(飲み放題)付きプランもある。

グランド ハイアット 東京
「チャイナルーム」

 最近の飲食ブームで「町中華」が挙げられるが、“ホテル中華”は昔から人気だ。グランド ハイアット 東京「チャイナルーム」の、ランチタイム限定のお得な食べ放題「タッチ オブ ハート」をおすすめしたい。

 飲茶のオーダーランチビュッフェでは、前菜や北京ダック、一品ずつこだわって作られた小籠包や餃子、麻婆豆腐やエビチリなどの本格中国料理が存分に楽しめる。飲茶なのでもちろん中国銘茶も飲み放題だ。

 オプションで、キャビアのせ焼売などプレミアム点心3種がついたプランは半個室が確約される。着席でオーダーできるので、落ち着いて優雅な雰囲気で食べられる。年配客や体の不自由な人でも安心だ。

帝国ホテル東京
「インペリアルバイキング サール」

 今から60年前、日本で初めて食べ放題を導入したレストランといえば、1958年8月1日にオープンした帝国ホテルの「インペリアルバイキング」だ。当時の社長がデンマークを訪れた際、好みのものを自由に食べる伝統的なスタイルに出会ったのがきっかけ。「バイキング」というネーミングは、当時話題の海賊映画から着想を得た。

 それ以来、日本ではバイキングという言葉が、食べ放題の代名詞として全国に広まった。その後、2004年には、オープンキッチンを導入した現在の「インペリアルバイキング サール」としてリニューアル。こうした歴史がある食べ放題発祥の店を家族で楽しめば、子どもの夏休みの自由研究にもなるだろう。