アトピー性皮膚炎治療の処方患者数ランキングでトップ10にステロイド外用薬6剤がランクインした。では1位は?特集『選ばれるクスリ』(全36回)の#13では、処方患者数ランキングを公開するとともに、“第三の抗炎症外用薬”も登場した開発ラッシュの全貌をお伝えする。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
処方患者数トップ10に
ステロイド外用薬6剤
アトピー性皮膚炎の薬物治療の基本はステロイド外用薬。しかるに処方患者数ランキングではトップ10にステロイド外用薬6剤がランクインした(下表参照)。このランキングは、医療情報サービスを手掛けるメディカル・データ・ビジョン(MDV)とDeSCヘルスケアのデータを基にダイヤモンド編集部が作成した。
ステロイド外用薬は、作用の強さが5段階に分類される。2位のベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル(製品名:アンテベートなど)と9位のジフルプレドナート(製品名:マイザーなど)は作用が2番目に強いベリーストロングクラスだ。
6位のベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩(製品名:リンデロン)と10位のデキサメタゾンプロピオン酸エステル(製品名:メサデルムなど)は、作用が3番目に強いストロングクラス。
4位のヒドロコルチゾン酪酸エステル(製品名:ロコイドなど)と7位のプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(製品名:リドメックスなど)は作用が4番目に強いマイルドクラスとなる。
次ページでは、処方患者数ランキングを全公開するととともに、開発ラッシュの全貌をお伝えする。アトピー性皮膚炎は近年、新たな薬がどんどん加わり、“第三の抗炎症外用薬”も登場している。