「週刊誌報道で自社のトラブルを知った」――フジテレビ副会長のこの発言に、驚きを覚えた人も多いのではないでしょうか。本来ならば、コンプライアンスに関わる重大な問題は、専門の部署を通じて適切に対処されるはず。しかし、今回のケースでは、その基本ルールが完全に無視されていました。なぜ、こうした“ガバナンス不全”が頻発するのでしょうか。元テレビ朝日法務部長で弁護士として活躍する西脇亨輔さんはフジテレビのガバナンス不全に「驚きはない」と言います。テレビ局が“ガバナンス不全”になりやすい理由について、元テレビ局員としての知見を踏まえながら解説してもらいました。
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