「取り返しが付かないことを…」日テレ元Pのヤラカシを笑って許した、明石家さんまの「驚くべき神対応」Photo:SANKEI

冠番組をいくつも抱える明石家さんま。日々、大勢の芸能人を相手に仕事をしていれば、ぶつかったり、腹が立ったりする場面があっても不思議ではない。だが、さんまと数々の番組を作ってきた番組プロデューサーの筆者によれば、さんまは決して他人に怒らないという。それどころか、とことん許すのだそうだ。それは一体、なぜなのか。※本稿は、映像プロデューサーの吉川圭三『人間・明石家さんま』(新潮社)の一部を抜粋・編集したものです。

さんま流「期待しない」
他人との関わり方

 さんまは他人に過度な期待をしたり、失態を強く責めたりということはまずない。

「オレは人に腹を立てるような器じゃあらへんし、そんなに偉くもない。人に腹を立てたり怒ったりする人は、他人に期待し過ぎやねん」

 というのはよく聞く言葉だ。

 そのさんまの姿勢を、よく示すエピソードがあった。「恋のから騒ぎ」が終了して2年程経った2013年頃、番組の元プロデューサーのAにとあるスキャンダルが浮上する。それも女性絡みだった。

 その時、我々番組立ち上げスタッフは、正直かなり怒っていた。「恋から」は、赤裸々な恋愛ネタが展開される一般女性参加型の番組であった。それだけに関係者が世間から色眼鏡で見られることも多い。

 元プロデューサーとして色恋沙汰含め「ありがち」と決めつけられる、厄介なトラブルから番組と出演者を守っていかなければならない立場なのに、一体何をしているのか、と。

 Aは無口だったが不思議な存在感があり、ほとんど仕事をしない社員でありながら番組のエンディングコーナー「愛の説教部屋」にレギュラー出演するなど、さんまから「不思議な奴だ」と思われていた。