「板橋のドブ」で死ぬのが理想と語った渥美清は、最後まで世間に病気を隠し通して亡くなった。“寅さん”役で国民的人気俳優となった渥美は死を目前にして、何を思いながら生きたのか。自身もがんと闘い、昨年他界した著者が綴った渥美の“死に際”とは。本稿は、小泉信一『スターの臨終』(新潮新書)の一部を抜粋・編集したものです。

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