サントリーのビール事業は「父子二代の執念」!2代目社長がビール参入半年後に語った「キリン1強打破」への不退転の覚悟
ダイヤモンドで読み解く企業興亡史【サントリー編】(2)
今春、サントリーホールディングスで10年ぶりに創業家出身者がトップに就任する“大政奉還”があった。1899年に「鳥井商店」として産声を上げ、創業120年の歴史を誇る日本屈指の同族企業、サントリーの足跡を「ダイヤモンド」の厳選記事を基にひもといていく。1963年4月、サントリー創業者である鳥井信治郎の次男で2代目社長の佐治敬三がビール事業に参入する。ただ、ビール事業はその後、長く苦戦が続き、「やってみなはれ」のチャレンジ精神の象徴の一つともなる。ビール事業に参入してわずか半年後に「ダイヤモンド」1963年9月10日号で「念願はビールの一本立ち」と題し、佐治がビールへの強い思いと覚悟を語った記事を紹介する。佐治はビール事業を「父子二代の執念」と形容した上で、シェアトップだったキリンビール打倒へ不退転の決意を示している。
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