地価や株価が上昇し、好景気が続くと思いこんでの投機が進んだことで実体経済からかけ離れた膨張を示した「バブル景気」。その後のバブル崩壊で日本の経済成長は鈍化していくが、今でも「あの頃はよかった」と懐かしむ人は少なくない。一方で、国民全体がバブルを謳歌していたかというとそんなこともないようだ。※本稿は、前田裕之『景気はなぜ実感しにくいのか』(ちくま新書)の一部を抜粋・編集したものです。

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