コメを筆頭に、さまざまな食品の価格が高騰している昨今だが、終戦直後は今よりもさらに過酷な状況だった。そんな中、野菜の適正価格での取引を目指して立ち上がった男がいた。彼の名は、尾津喜之助。焼け野原から新宿闇市をつくり挙げた尾津は、八百屋のボスに真正面から交渉に挑んだ。※本稿は、フリート横田『新宿をつくった男 戦後闇市の王・尾津喜之助と昭和裏面史』の一部を抜粋・編集したものです。

続きを読む