写真はイメージです Photo:PIXTA
リーダーがチームを率いて成果を出すためには、部下に仕事を任せることが重要です。しかし、「任せているつもり」になっているだけで、メンバーが能動的に動けず、思考停止状態に陥っているという組織は少なくありません。
「仕事を任せる」とはどういうことなのか。『任せる勇気』(三笠書房)の著者である五十嵐剛さんが解説します。(リーダーズクリエイティブラボ代表取締役CEO 五十嵐 剛)
最高の結果を出したが
部下の目は死んでいた
「リーダーは孤独だ」
そう感じながら、今日も深夜までパソコンに向かっている自分がいました。
「なぜ、自分はこんなに頑張っているのに、チームに活気がないのか?」
私はNECという巨大組織で37年間、数々の国家規模のプロジェクトを率いてきました。その中で、NECグループ約12万人の中から選ばれる「社長賞」を4度受賞するという経験をしました。
しかし、今だから告白できることがあります。
最初の2回の受賞は、メンバーを徹底的に管理し、一挙手一投足を指示し、私一人が必死にタスクを抱え込んだ結果でした。プロジェクトは成功しましたが、チームは疲弊し、メンバーの目は死んでいました。
私は「最高の結果」を出したかもしれませんが、誰からも愛されず、冷たい沈黙に包まれた孤独なリーダーでした。
もしあなたが「任せたいけれど、任せられる人材がいない」と感じているなら、それは過去の私と同じ、チームを静かに殺す「毒」を自ら撒いているのかもしれません。







