『ばけばけ』第110回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて10年超えの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第110回(2026年3月6日放送)の「ばけばけ」レビューです。(ライター 木俣 冬)
「がんば」と「さんば」
問答無用に多幸感あふれる出産回。
しかも、出産シーンの撮影はトキを演じる高石あかりさん(「高」の表記は、正確には「はしごだか」)の誕生日と重なって、二重のバースデーとなった。
橋爪國臣チーフプロデューサーはこう語る。
「高石さんが朝ドラヒロインを目標にしていたことはすでに有名なお話になっていますが、朝ドラヒロインになったら出産シーンを演じたいとも思っていたそうです。『出産シーンはありますか』と事前に聞かれていました(笑)。かといって、聞かれたから用意したわけではありません。物語として必要なシーンだったので描きましたが、高石さんは『夢がかないました!』ととても喜んでいました」
出産をきっかけにトキとヘブン(トミー・バストウ)が正式に戸籍上でも夫婦になろうと考える。
え、これまで、籍が入っていなかったの? つまり、内縁?
幸せだけで週末を締めず、難しい問題も描く『ばけばけ』。まずは、幸せな出産までの流れを振り返ろう。
トキの妊娠がわかってから、あっという間に半年が過ぎた。
ヘブンがこよりを持ってお百度参りしている。こよりで100回の数を数えるとはさすが。
「良き目をもって この世 来てください」と強く祈るヘブン。自分の視力が悪いからそう思うようだ。ヘブンのモデル・小泉八雲も子どもが生まれるとき、そう願っていたそうだ。トキのモデル・小泉セツの著書『思い出の記』に記されている。
その頃、トキは出産中。
「おトキちゃんがんば」
「産婆さんサンバ」
と、蛇と蛙(渡辺江里子と木村美穂)が、あまりにもベタなダジャレで応援。
この産婆さんにはムツ(原ふき子)とちゃんと名前がついている。







